No.5-3 ABA の基本となる寸法 (2)
No.5-3 ABA の基本となる寸法 (2)
No.5-3 ABA の基本となる寸法 (2)
No.5-2 ABA の基本となる寸法 (1)
No.3-2 米防火避難(占有)計画
No.2-1 米建築・防火基準の基本
No.5-2 ABA の基本となる寸法 (1)
No.5-2 ABA の基本となる寸法 (1)
No.5-2 ABA の基本となる寸法 (1)
TeK-A コンサルタント
No.3-2 米防火避難(占有)計画
平面計画を行うにあたって、各部屋又は建物(施設)の避難(占有)人数を算定しなければなりません。
前回、説明したように米軍・在日米軍の建物(施設)は構造に係わる主要構造体(床・柱・梁・屋根)は IBC、各部屋は NFPA が適用されます。
NFPA101 と IBC よる避難(占有)人数算定
避難(占有)人数と実際の人数は一致しませんが、建築計画は避難(占有)人数で計画を用います。
避難経路の幅(廊下 / 階段 / ドア)を算定するには、NFPA101 の 7.3.1.3 項の表 7.3.1.2 「1 人当たりの面積」から基準上の避難(占有)人数を求め、廊下、階段、内装・外装出入口等の条件を明確にします。IBC の 1004.1.2 項の表 1004.1.2 「占有者 1 人あたりの最大面積」から基準上の避難(占有)人数を求めます。
ここではこれらの表はお見せできませんが、用途ごとに 1 人あたりの面積が決まっています。
注 1: IBC と NFPA 101 の項番号や表番号は年度版によって番号が変わりますので、確認して下さい。
注 2: 避難(占有)人数と実際の人数で用途や運用で危険度が高い場合、多い人数を採用することもあります。
対象は新築、建て替え、改修等の全ての建設工事になります。但し、部屋の用途目的や面積を変更しない改修の場合で避難経路の条件を満たしていれば不要です。
しかし、建築図を描く場合は、図面に避難(占有)人数算定表を含めるか、バックデータシートで確認できるようにしておいて下さい。
IBC と NFPA 101 で求めた避難(占有)人数で設計条件をあてはめていきますので、避難(占有)人数表が重要になります。
では方法について説明していきましょう!
平面図がある程度 確定したら、避難(占有)人数表を作成します。
避難(占有)人数表の作成
表には、部屋番号、部屋名称、業務時間(平時)、占有面積、NFPA 101 による避難(占有)人係数、NFPA101 による算定避難人数、IBC による避難(占有)人係数、IBC による算定避難人数、実際の避難(占有)人数、適用する避難(占有)人数、備考となります。
【注意点】
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部屋番号や部屋名称は図面と合わせて下さい。
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就業時間は各組織に確認して下さい。残業時間等は含みません。
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占有人数係数は NFPA101 表 7.3.1.2 を適用します。(備考欄に使用した基準を明記して下さい)
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NFPA101 算定占有人数は、ネット又はグロス面積を占有人数係数で割って求められた収容人数です。
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占有人数係数は IBC 表1004.1.2 を適用します。
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IBC算定占有人数は、ネット又はグロス面積を占有人数係数で割って求められた収容人数です。
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予想占有人数は予想される部屋の利用人数です、( )は配属人員 TDA(注 1)の数となります。
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設計占有人数は、算定占有人数又は予想(実際)占有人数のいずれか大きい方を採用します。
注 1: TDA とは米連邦政府の機関で許可された人数の略語になります。民間企業の場合は企業で想定する人数になります。
注 2: 部屋名称よる用途分類はNo.8 シリーズで説明しますが、先行して確認したい場合は、NFPA 101 の 3.3.190 項シリーズと A.3.3.19 項シリーズ、
IBC の表 1004.1.2 を見て下さい。
設計を進める上で、この避難(占有)人数表を修正する場合があります。
平面図は計画の段階から実施設計の段階で、幾度どなく、修正していかなければなりません。
参考:避難(占有)人数表
次回は「NFPA 101 による全般的な考え方の注意点」を予定しています。