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No.3-1 米建築・防火基準の基本

日本の建築基準法や消防法では建物面積によって様々な法的な条件がありますが、米基準では部屋の用途ごとに算定人数をだし、その人数に応じて様々な条件があります。したがって部屋の用途と算定人数が重要になります。

 

米基準の算定人数が適用されるのが、米国防省の Unified Facilities Criteria (UFC) により、International Building Code (IBC) 国際建築基準と National Fire Protection Association (NFPA) 国際防火協会に適合させなければなりません。また他には断熱基準や安全基準やセキュリティ規則等の多くの基準や規則があります。

 

「国際建築基準や国際防火協会なんて大げさな名前だな!」なんて思うかもしれませんが、これらは米国だけでなくアメリカ南北大陸の国々が採用しています。

 

米軍・在日米軍の場合は構造躯体については IBC で算定した人数、各部屋の諸条件は NFPA で算定した人数を適用します。

一般的な住宅(集合住宅を除く)は IBC を適用します。国や州によって NFPA も適用もします。

集合住宅や様々な建物は IBC と NFPA を適用します。

 

ただし、国や州によって IBC や NFPA や州の法律や基準等で取り扱いや適用が変わりますので、注意が必要です。

 

これは防火に関する度合いが地域や国民性によって異なることが原因と考えられます。

 

また日本にある米国大使館や領事館は在日米軍と同じように IBC と NFPA を適用するのが妥当でしょう。

ただし、UFC は国防省施設の基準になりますので、米国大使館や領事館は適用できません。

 

 

 

以上のことを頭の隅において、「基本にはこれらの基準や規則がある」と思って下さい。

 

 

次回からは基本になる「避難(占用)人数の算定」をご説明していきます。

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